セミナーを受講して

2018.11.28 Wednesday 11:12
0

      セミナーを受講して

    「知らなきゃまずい!!今どきの歯科治療&メンテナンス」
    講師  内藤和美先生(株式会社スマイル.ケア歯科衛生士)

    先ずは歯周病に何故なってしまうのかです。

    1  環境因子
            ☆プラークコントロール不良
              ☆喫煙 (特に危険因子であり歯周病の重篤化に繋がります)
              ☆栄養バランス
              ☆薬剤服用(「ニフェジピン」、カルシウム拮抗剤、降圧剤などは副作用で歯肉増殖させてしまう)
              ☆唾液分泌低下
              ☆SPTの継続状態
              ☆歯周病への理解
              ☆口内乾燥    
              ☆プラークリテンション不適合修復物、歯列不整、歯牙形態異常、口呼吸、フードインパクション  
    ☆外傷性修復因子
    ☆早期接触


    2宿主因子
              ☆年齢
              ☆人種
              ☆歯数
            ☆ 糖尿病などの全身疾患
              ☆免疫応答
              ☆遺伝
                                            等
      3  病原因子
              ☆微生物(歯周病菌)の存在

    この各因子が重なり合うことで歯周病が発症するのです。


    歯周病発症の考え方は時代とともに変化してきました。
    先ず1930年では歯石が主原因とされていましたが、最新ではバイオフィルムが主原因とされています。

    また1960年代プラークの量が問題視され、プラークコントロールを提唱していましたが今ではバイオフィルムの質が問題であることがわかっています。

    1975年には歯周病原性菌が検出されました。
    口腔内の常在菌を歯周病の原因として関連の深い順にピラミッドとして模式図化して表した時にその頂点にくるのがレッドコンプレックスです。
    P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌の3菌種をいいます。

    更に1990年頃は抵抗力の個人差で発症すると考えてましたが、バイオフィルムの病原性の変化で発症するというのが今の考え方です。

    P.g.菌(ポルフィロモナス.ジンジバリス)
          付着力が強くバイオフィルムを形成しやすく、内毒素により歯の骨を溶かすほか、口腔内に悪臭をもたらす。

    T.f.菌(タンネレラ.フォーサイセンシス)は歯周ポケットに付着して内毒素により歯周組織に悪影響をおよぼす。

    T.d.菌(トレポネーマ.デンティコーラ)は歯と歯肉の間の溝が広がる歯周ポケットから組織内および血管内に入り込んで増殖します。

    マイクロバイオーム(マイクロビォーム)
      人は菌と共に生きています。(共生パートナー)
    常在菌は人の役に立っていますがバランスがくずれると疾患になります。
    歯周病までの経過をたどってみます。

      定着...T.f.菌、T.d.菌が小中学生頃に感染

      待機...P.g.菌 高校生頃に感染すると言われてますがまだ歯周病になったわけではありません
        ↓
      共生
        ↓
      変化...清掃不良、抵抗力の低下
          ↓
        発症
    となります。

    口腔内では唾液がエナメル質にペリクルを形成します。ペリクルは上皮バリアで感染から守っていますが、口腔細菌が付着し、その上に別の細菌が付着集積してバイオフィルムが厚くなりプラークを形成します。
    この時P.g.菌は上皮バリアの妨げとなり、出血は共生関係の破綻を起こしバイオフィルムの病原性を一気に高めるのです。

    P.g.菌は唾液感染し、人の血液でパワーアップすることから吸血菌とも言われています。また酸素が苦手です。だから縁下歯石は黒い=黒色P.g.菌なんですね。

    歯周病は完治しない
    休眠→死なない→増殖を繰り返すのを待っているのです。
    ですからバイオフィルムの除去が大切であり、SRPが不可欠になります。1本ずつ確実に。

    口臭について
      原因...揮発性硫黄化合物によるもの
    60%は舌苔より産生されてます。
      
      1 生理的口臭(硫化水素)...卵が腐った匂い、起床時などに感じことが多く、夜しっかりと磨き、舌も磨くといいでしょう。

        2  歯周病ゆらい(メチルメルカプタン)...野菜が腐った匂い。歯周病菌から産生される揮発性硫黄化合物のガス。P臭。毒性がある。
      3  全身疾患由来(ジメルサルファイド)...生ゴミの匂い

    このP臭の毒性は青酸ガスに匹敵するといわれ感覚をマヒさせ匂いがわからなくなります。ですから歯周病の当人は自分の口臭に気付いてないかもしれませんし、側にいる家族もわからなくなってるかもしれません。
      改善するには
        ↓
      歯周病の治療が必要
        ↓
      歯石、歯垢の除去
      ポケット内の汚れ がとれ炎症が抑えられ口臭がなくなる。
      またセルフケアが大切。

    歯周病と関わりをもつ病気
      糖尿病...炎症性サイトカインと炎症性サイトカインのバランスが大事であり歯周病治療を行うことで血糖コントロールの改善に影響します。
      骨粗鬆症...骨代謝に影響を及ぼしたり、逆に歯周病の症状が進行しやすくなる可能性がある。
      誤嚥性肺炎...1日300人死亡。95%が65歳以上。主な原因は口腔内の細菌感染。高齢者の肺炎の最大の発症原因は「誤嚥」
    70歳以上は誤嚥の関与する肺炎は60%に達する。
    歯周病患者は口腔内の細菌数を減少させることが予防。プラークコントロールを肺炎予防とし歯間ブラシ、舌ブラシの勧め。口腔両石の筋力のトレーニングの習慣化が大切。

    ここまで沢山の知識を教えて頂きましたが、それをいかに患者さまに伝えていくか…とても重要なことです。
    「あなたは歯周病ですよ、ポケットの深さが5个覆鵑任后廚班死に伝えてもそれが大変な事とは思えないかもしれません。そんな時「全歯5个離櫂吋奪斑翊度の歯周病は9×8(72平方)手のひら分の潰瘍と同じでそこから出血してるんですよ」とお話したらご理解頂けるかも。

    口臭を面と向かって「あなたは口臭がありますね。臭います」等とはなかなか言えないものです。そんな時は「もう、ご存知ですよね。」「もう、お気づきですよね。」「歯周病って臭うんですよ。」と、一般論をお話してから「あなたは歯周病ですよ」と、話したら伝わりますよね。
    更にP臭は嗅覚をマヒさせてしまうとありましたね。
    仲の良いご夫婦程お互い気付かないものかもしれません。第三者に聞いてみたり、お二人揃って受診するといいですね。
    それから「P.g.菌は唾液感染するのでキスする前にはプロービングを。」などとジョークまじりに。
    「赤ちゃん雑誌に同じ箸の使い回しはいけません。」なんて書いてありますが、赤ちゃん抱っこしてたらあなたのお口に手を入れてきませんか、そしてその手をペロペロと。
    「赤ちゃんにチューしないでね」って言ってもあなたの見てないところでおじいちゃん、おばあちゃんはきっとチュってしてます。だって可愛いですもの。だったら移ってもいい状態に日頃からしておきましょう。
    このお話とっても良かったです。
    なんとか伝えたくて必死になるよりも解り易くお話できるようにしていきたいとおもいました。

    セミナーの後半はメンテナンスの講義でした。

    歯石
        歯肉縁上歯石(白色)...唾液が関与、付着面=エナメル質
        歯肉縁下歯石(黒色=P.g.菌)...茶褐色

    歯石除去の目的
          細菌バイオフィルムの抑制

    スケーリング
          歯芽の形態を考える...グルーブはどこかみていく(デンタル、CT)
          患者さんの位置とポジション...ミラーテクニックもよいがなるべく直視して位置を変える、動く。
            スケーラーの当て方=部分、角度


      スケーラー
    手用スケー ラー
    超音波スケーラー
    エアースケーラー

    バリオスチップは外観の違い以外にも断面形状や材質、表面の加工などに違いがあります。
    症例や付着物の状態にあったチップを選択することで歯面や軟組織に負担をかけずに効果的に使用できます。

    パウダーメンテナンス(ジェットポリッシャー)
    歯面清掃器...研磨剤であるパウダーで器具の届かないところをクリーニングしていします。

    以上内藤先生から学んだ事を実践に役立てていきたいと思います。
    ありがとうございました。
    komi

    category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

    「今どきの歯周治療&メンテナンス講習会について」

    2018.11.28 Wednesday 11:10
    0

       

      「今どきの歯周治療&メンテナンス講習会について」

      1.歯周病の発症
      歯周病は3つの因子が合わさった時に発症する。
      ヾ超因子(喫煙、PC不良、薬物服用、歯周病への理解など)
      ⊇票膂子(年齢、全身疾患、口呼吸、フードインパクション、早期接触、ブラキシズムなど)
      I存彊子(微生物)
      ☆喫煙の有無、服薬内容の確認(Ca拮抗薬など)、ブラキシズムの原因(子供の頃に口を閉じなさいと言われた、など)きちんと問診を行う事で隠れていた因子が発見できる!

      2.歯周病の昔と今
      ・1960年頃→歯周病の主な原因は歯石やプラーク量。
      ・今→バイオフィルムが主な原因。(歯石はバイオフィルムの温床になる)プラーク量よりもバイオフィルムの質が重要。
      中でもレッドコンプレックスと呼ばれる3種類の細菌(Pg菌.Tf菌.Td菌)が病原性の高い菌種と考えられる。
      ※Pg菌は18歳頃、Tf.Td菌は小中高校生の頃定着する。
      ☆歯周病はバイオフィルムの病原性の変化で発症する。
      ☆歯周ポケットからの出血によりバイオフィルムの病原性が高まり、歯周病は進行していく!

      3.マイクロバイオーム
      マイクロバイオームとは常在菌叢のことであり、ヒトの腸、口、皮膚、胃など様々なところに細菌は存在し、共生関係にある。
      ☆マイクロバイオームのバランスが崩れると病原性が出てくる!
      ☆口腔内のマイクロバイオームの頂点がレッドコンプレックスである。

      4.歯周病菌の定着〜発症までの流れ
      …蠱紂18歳頃に口腔細菌叢が完成し定着する。
      待機:Pg菌は中年期頃まで待機している。
      6生:物理的なバリアとして機能している歯肉上皮バリアとPg菌との間に均衡が保たれ、共生状態になる。
      な儔宗Д泪ぅロバイオームとヒトとの共生は一定ではなく、年月と共に変化していく。(加齢による抵抗力の低下や清掃不良などから炎症が起こる。)
      ト症:炎症により上皮バリアが崩壊。マイクロバイオームと歯周組織の共生関係が破綻。→歯周組織へPg菌が侵入し潰瘍面ができる。→潰瘍面に露出した毛細血管から歯周ポケット内に出血。→Pg菌は血液からヘミン鉄やタンパク質を採取し栄養源として、強力な歯周傷害性を持ち増殖する。→マイクロバイオームのバランスが崩れ発症。→Pg菌が上皮バリアが塞がれるのを阻害するので出血が続く。免疫も抑制するので他の歯周病菌も増殖しバイオフィルムも増加、歯周病は進行していく。
      ☆歯周ポケット内壁全歯5佇の潰瘍面積を集めると9×8僂砲發覆襦(手のひら1面分から常に出血排膿しているのと同じ!)
      ☆Pg菌は6種類いて、特に況Pg菌は病原性が高い。非感染の場合と比較すると44.44倍リスクが高くなる!
      ☆Pg菌は唾液感染するので誰にでもいるが、発症するとは限らない。→予防できる!

      5.口臭
      ・生理的口臭→卵が腐った臭い。
      ・歯周病由来の口臭→野菜の腐った臭い。
      ・全身疾患由来の口臭→生ゴミの臭い。
      歯周病由来の口臭の原因はPg菌が発生させる揮発性硫黄化合物(メチルメルカプタン)であり、60%は舌苔より産生。
      ☆嗅覚をマヒさせるので本人や普段一緒にいるひとには臭いが分からない。
      ☆メチルメルカプタンは臭いだけではなく、組織破壊やコラーゲン合成を阻害する。→口臭の抑制も歯周病の進行を抑える。

      6.歯周病と関係のある全身疾患
      ‥尿病
      歯周ポケットから出て血流に乗った炎症物質は、体内で血糖値を下げるインスリンを効きにくくするので糖尿病が発生、進行しやすくなる。
      ☆SRPやプラークコントロールで歯肉の炎症が引くと、インスリンが効きにくい体質が改善する。(HbA1cが低下)
      誤嚥性肺炎
      1日に肺炎での死亡は約300人、95%が65歳以上。その多くが誤嚥性肺炎であり、主な原因は口腔内の細菌感染。
      →プラークコントロールを肺炎予防とし、歯間ブラシや舌ブラシの使用を勧める。
      ・そもそもナゼ誤嚥しやすくなるのか?
      →年齢とともに筋肉が衰え舌骨の位置が下がる。舌骨の位置が下がると嚥下の時に気道のフタが閉まるのが遅くなり誤嚥しやすくなる。
      ☆口腔領域の筋力トレーニングの習慣化も誤嚥性肺炎の予防に効果的!(あいうべ体操、肩を回す、よく喋る、歌うなどちょっとした運動でOK)

      7.SRP時に要注意な歯の形態
      .札瓮鵐肇┘淵瓮襯献礇鵐ション
      →1割くらいの人はエナメル質とセメント質が離れていることがあり、傷付きやすい。
      ▲哀襦璽
      歯根に見られる溝や凹みのことで、上顎小臼歯近心面や下顎側切歯遠心面にできやすい。上顎大臼歯の各根の近遠心などにもよく見られる。
      →グルーブ内には歯石が付きやすくSRPも難しい。
      ☆人それぞれ歯の形も違うので、SRP時はデンタルなどを見ながら歯の形態を考えながら行う!

      8.パワー&ハンドスケーリング
      ・エアスケーラーや超音波スケーラーの使用は80%、手用スケーラーの使用は20%くらいの割合で行う。
      ・ 超音波スケーラーのチップは部分によってパワーが異なり、先端部分2〜3个隆屬農菽爾ら強→弱→中となっている。背面や角などでもパワーが変わるので、どこを当てるかによって効果と歯面への影響も異なる。
      ・チップの角度は歯面に対して15度以下にすることで、チップの先端2〜3个鯏てることができる。角度が開くほど歯面や患者さんへの負担が大きくなる。
      ☆自分のポジションや患者さんの顔の向き、スケーラーの角度を確認しながら行うことで、自分と患者さんの負担を減らすことができる。
      ※歯石の種類※
      ・縁上歯石→唾液由来で白色
      ・縁下歯石→歯肉溝滲出液、血液などが関与
      |祿貎А瓮悒皀哀蹈咼麝獲茘黒色=Pg菌由来(Pg菌は黒色菌とも言われる)

      9.パウダーメインテナンス
      ・ステイン除去だけではなくバイオフィルムの除去などにも効果的。歯質や補綴物も傷付けないので自費の補綴物やインプラントのクリーニングにも◎。
      ・術前に口唇にワセリンを塗り、乾燥から保護する。
      ・円を描くようにクルクル動かしながら1.2回噴射していく。
      ・仕上げに研磨することでステインの再付着を予防する。
      ☆6ブロックに分けてSRPを行うときも、全体的にエアフロー・イリゲーション・ポリッシングなどを行うと、口腔内全体の細菌数が減りSRPの効果も上がる!

      〈感想〉
      歯科衛生士の内藤和美先生の歯周治療、メインテナンスについての講習会に行ってきました。歯周病の発症因子やスケーラー・チップの使い方などの基本の確認から、マイクロバイオームや口臭についてなど初めて聴く事も多くあり、大変勉強になりました。先生は、現場の衛生士さん達はSRPの時に自分のポジションは12時で、患者さんの頭の向きも常に同じままで行っている人がかなり多い!と言っていました。自分にも当てはまるところがあるので学校で教わったポジショニングなどの基本の見直しを行い、今回の講習会で得た知識はできるだけ多くの患者さんに伝えていきたいと思います。

      記:みや

      削除ページトップへ

      category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

      根の治療について MTAの問題点

      2016.11.15 Tuesday 15:02
      0

        先日、所属している歯内学会の専門医セミナーを受講しました。

        根管充填における講演でした。非常にベーシックでありますが重要な事を再度確認できました。

        最後に質疑応答の際に非常に考えさせられる問題提起をしてくださった先生がおりました。

        それは最近MTAによる根管充填後に再治療を行なうことの問題でした。

        安易にMTAが有効だからと使用すると再治療が困難になるとのこと。今後学会からの報告があるようです。

        標準的治療が基本なのです。と実感しました。

        当医院では必ずラバーダムをしてから根の治療をしてます。

         

        確かにMTA治療後の形成は非常に困難です。硬化すると非常に堅く削合が大変です。。。

        category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

        内山先生のSPTについて

        2016.07.11 Monday 17:21
        0

          SPTとは
          Supportive(支える、支援する)
          Periodontal(歯周)
          Therapy(治療、療法)
          歯周を支える治療

          歯周基本治療、歯周外科治療
          修復、補綴治療により
          病状安定となった歯周組織を
          維持するための治療です。

          SPTができる人は
          歯石の除去
          咬合治療
          自己管理の確立
          (歯ブラシ指導など)
          一連の歯周治療が終了
          していることが条件です

          一連の流れとは
          ・初診
          ・検査、診断、治療計画
          ・歯周基本治療
          (歯石除去、ブラッシング指導)
          ・再評価
          ・歯周外科治療
          ・口腔機能回復治療
          一通り行うだけでも
          かなり時間はかかると思います。
          しかしこのSPTを行うことで
          自分の歯の喪失を防ぐことが
          できます。
          どれくらい防ぐことが
          できるかというと
          SPTをした人としない人は
          3倍近く違います。
          患者さん1人あたりの
          年間喪失歯数の平均

          検査だけでやめた場合
          0.36本
          治療は終わったがメンテナンスには
          来なかった場合
          0.22本
          治療もメンテナンスもした場合
          0.11本
          1年間ではあまり想像が
          つかないかもしれませんが
          10年経ったらどうでしょう。
          30年経ったらどうでしょう。
          人間の歯は永久歯が抜けてしまえば
          もう生えてはきません、
          抜けては生えるサメの歯とは
          違います。
          自分で守らないと
          いけない財産です。

          患者さんの中には
          今日も歯石除去かとか
          前も歯ブラシ指導やったのに
          またやるのか、、、
          いつになったら
          虫歯の治療をして
          くれるんだろう、、、
          と思う方もいると思います。
          患者さんの口腔内を
          1番よく見ているのは
          衛生士です。
          患者さんの歯を1本でも
          守ろうと一生懸命
          歯石をとります。
          本当は1人につきっきりで
          1回でやってしまいたい
          ところですが衛生士の
          抱えている患者さんの数も
          本当に増えてきています。
          時間に遅れてしまえば
          限られた時間でできることも
          減ってしまいます。
          チーム医療が大事とよく
          言われますが患者さんも
          その一員と思って
          「予約の日時は集合時間」
          そういう意識をもって
          もらえたらいいなと思います。
          しかし医療というのは
          予期していなかったことも
          起こります。
          そのため患者さんを
          待たせてしまったりすることも
          あるので、そのようなことも
          理解していただけるように
          患者さんと衛生士、ドクターとの
          距離を縮められるよう
          コミュニケーションを
          とることが1番大切なこと
          だと思います。

          歯科治療にかかる期間は
          人それぞれです。
          夫婦でも兄弟でも同じ回数で
          終わることはめったにありません。
          衛生士とドクターが
          1人ひとりに合わせたプランを
          立てて行っています。
          2、3回で終わる人の方が
          珍しいくらいです。
          長い方は1年以上通ってもらい
          メンテナンス期間に
          入る方もいます。
          長いお付き合いになる
          ということは患者さんにも
          頑張ってもらうために
          衛生士、助手、ドクターも
          患者さんのことを
          理解することが大切だと
          思います。
          あとはデータに残し、
          昔と比べて見ることで
          どれだけ改善があるか
          実感できるとモチベーションも
          上がります。
          そして、定期的にSPTを行い
          歯を守るお手伝いを
          できたらいいなと思います。

          category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

          講演会

          2016.07.11 Monday 17:20
          0

            7月2日に東京医科歯科大学の内山茂先生の講演会に行かせていただきました。
            今回はSPTの重要性についてのお話でした

            まず、SPTとは歯周基本治療、歯周外科治療、修復、補綴治療により病状安定となった歯周組織を維持するための治療です
            プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整などの治療が主体となります。病状安定ということは油断すると悪くなってしまう可能性があるのです
            SPT時には歯石除去、咬合治療、セルフケアの確立(ブラッシング、全身疾患の把握)など、一連の歯周治療が終了していることが前提です。
            SPTを行うと歯の喪失を防ぐことができます。また、SPTを受けなかった人は明らかな歯周病の再発が認められてます。
            なので、SPTは歯を守る上でとても大事なことなのです

            1、歯肉縁上のプラークコントロールの重要性

            歯周治療後の歯周組織は長い上皮付着が作られます。ですが、上皮付着は破壊されやすくちょっとしたことで再発しやすくなってしまいます
            歯周病検査をし、BOPがあったとしても付着が破壊されてるとは限らないこともあります。なので、まずは歯肉縁上を綺麗にしていくことが大事です。

            継続した歯肉縁上プラークコントロールが徹底されてなければ、歯肉縁下デブライドメントを行っても治癒が悪く、再発が起こります。 SPT時においては、徹底した歯肉縁上プラークコントロールにより縁上のみならず縁下の菌数も減少し、歯周組織の健康が保たれることがわかっています
            なので患者さん自身のブラッシングが綺麗でないと意味がなくなってしまうのです!

            2、PMTCとセルフケア
            歯肉縁上のプロケアにはPMTCがあります。PMTCでは速く、かつやさしく歯や補綴物を傷つけないように行うことが重要です
            PMTCには研磨剤をつけますが、この研磨剤は荒くはなく細かな研磨剤が良い。あくまでペーストは潤滑剤で、基本的にはブラシで落とします。なので、コンクールのジェルでも良いそうです!
            また頑固な汚れはスケーリングで落とす。
            また、PMTCではなく、ワンタフトで縁上の細かいところのプラークをとる場合は歯の形態に合わせてワンタフトを選ぶことが重要です!
            セルフケアでは、セルフケア用品を処方することも大切なことです。ただ、処方するだけでなく患者さんの症状にあったものを処方します
            まず症状のターゲットを求めることです
            細菌に対してなのか、歯質を強くするためなのかなど決めるのが大事です。その後成分素材や、アイテムなど一つづつ決めていくのです
            また、決める時は患者さんに実際使ってもらうのも大切です

            3、SPTの成果を上げる
                    何を診て、何を行うか
            SPTでは、全身疾患把握もとても大事になります。 なので、必ず「お体はお変わりないですか?」と聞くといい
            また、BOPがあってもその部位のプロービングデプスが増加していない場合は、治療はあまり行うべきではない。
            なので、その場合は縁上のサポーティブケアが大切なのです!
            やむを得ず、歯肉縁下を触らなければいけない場合はデブライドメントを行います。
            歯肉縁下のプラーク、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織を除去することをさします。
            決して歯石のみではなく、付着性、非付着性、上皮関連プラークもとることが大事
            また、そのためにはエクスプローラーを用いる。根面のざらつきや歯石は残さないように確認を行います
            歯石はキュレットでかきだします。ただその時はセメント質は必要以上に除去はせず、過度なルートプレーニングにも注意が必要🤕
            なので、SRP、歯周デブライドメントにおいては梱面の滑沢化などは必要なわけではなく、生体が許容できる範囲まで細菌性刺激が減じられていることが重要
            また、デブライドメントは超音波スケーラーも用います。超音波スケーラーでは、ポケット内を洗いつつバイオフィルムをとることが大事です。
            低パワーから使っていき、歯軸と平行にしてフェザータッチで使っていきます。
            ですが、初診の人ほど手用を使った方が不快感はないので超音波スケーラーは患者さんと信頼関係が築けてからの方がいい

            4、SPTにおける力のコントロール
            咬合によって歯周病は悪化することがあります。力の関係が考えられるポイントは
            1〜2歯に限局した
            ・歯の動揺
            ・骨レベルの低下、歯根膜腔の拡大
            ・局所的なポケットの増加
            です。
            ですが、局所的なポケットの増加は主に2つのポイントです🔆
            まずは、側方運動時や中央滑走時の早期接触。下顎第二大臼歯の遠心咬頭、上顎第二大臼歯の舌側咬頭に注意!
            二つめは平衡側接触。
            とくに上顎舌側咬頭内斜面に注意!
            こうなったら咬合の調整が必要になります。
            側方運動時の咬合調整は歯を4.5.6あたりに指先を添えてカチカチ、ギリギリを行い、微妙な歯の動きを感知しながら行います。これをフレミタスといいます。
            ですが、咬合は歯周病の修飾因子てわあり、それ自体が歯周病を誘発することはありません。
            歯周病と咬合性外傷が共存する場合はまず、
            ・プラークをはじめとする発症性因子の除去を第一目的とする。
            ・咬合調整や固定により、歯の動揺を減少させることは可能であるが、歯周組織の破壊を抑制することは不可能。
            ・咬合干渉により著しい歯の動揺を認める場合に限り、炎症のコントロールと並行して咬合調整をする!
            また削合する時は第1次性咬合性外傷と第2次性咬合性外傷とは削合量が違います。
            第1次性咬合性外傷は過度な咬合力により外傷が生じたものです。この場合は一気に削合するのはNGです。
            第2次性咬合性外傷は歯周病の進行により、支持歯槽骨が減少して咬合負担能力が低下した歯に生じる外傷。生理的な咬合力によっても引き起こされるものです。この場合は一気に削合しても大丈夫なのです!

            次にトュース・ウェアです。
            トゥース・ウェアは複合病変です。トゥース・ウェアは4つあり、
            🔅一つめは酸蝕症です。 酸による歯の化学的溶解です。過食症や拒食症で嘔吐してしまう人やつわりの人、寿司屋で働いている人などもなりやすいです。
            また、健康のためにヨーグルトを毎食食べてる人もなりやすいです。
            ここで注意したいのが酸蝕を起こしやすい食べ物を多く摂取したらすぐにはブラッシングはしない方がいいそうです!
            通常では速やかにブラッシングしてもいいのですがこの場合は60分はブラッシングをしない方がいい
            🔅二つめは摩耗です。歯の接触以外の機械的作用による歯の摩耗です。
            荒い研磨剤でのPMTCや高い歯磨剤での長時間の歯磨きなどで起こります!
            🔅三つめは咬耗。歯の接触による機械的な歯の摩耗です。これは力の関係があります。
            🔅四つめはアブラクション。バイオメニカルな荷重による歯の喪失です。主に食いしばりなどで起きることなので、食いしばったりしてないかを見ることが大事です!
            またアブラクションは舌側にも起きるので見落とさないように気をつける。
            アブラクションに似ているのがセメント質剥離というものです。局所的に急激な歯周組織の破壊を起こす特殊な歯根破折。ほとんどのセメント質剥離は、前歯部歯根の根尖側寄り3分の1で生じます。その原因は、加齢や摩耗などと関連する連続的な過度なストレスです!これは生活歯にも起こるので注意!
            ですが、セメント質剥離によって引き起こされる歯周病変が口腔と交通する場合、早期のスケーリングとルートプレーニングによって破折片を完全に除去することができます!なので、破折片が小さければ治る可能性はあるのです!

            とにかくこれらの力が関係することには気づくことが大事になります!


            次は良くある質問です!
            Q、含嗽剤でどれくらいのプラークが除去できるの?
            A、プラークの性状によって違う。バイオフィルムを形成する前の漂っているだけのプラークは除去できますが、だんだんバイオフィルムに近づいてくると難しくなります。
            それを見極めるのが大事!

            Q、クリーニングを能率よく行うには?
            A、・落としたいのは何か
            ・それはどこについているか
            ・何のために落とすのか
            ・その成分は?成因は?
            ・何を使って落とすのか
            ・どのくらいの間隔で落とすのか
            この6つを意識することが重要!!

            Q、患者さんのモチベーションを上げるためには?
            A、・わかりすく話す 専門用語はつかわない!
            ・熱く語らない
            ・大きな声に注意 耳元で囁くくらい!
            ・ときには頭よりも感覚で
            ・繰り返しを厭わない! 何度も繰り返し教えることが大事!

            Q、歯周病ハイリスク患者への対応は?
            A、ハイリスクの人はバイオフィルムの形成が早いのでできるだけ来院間隔を短くしてみる。2、3日おきに来てもらって長い時間を使ってとにかくクリーニング!!
            それが、不可能な場合は、歯肉縁下のプラークだけでも早い段階で徹底的に除去する
            これを繰り返す事で歯肉縁下の環境が変わってバイオフィルムが付着しにくくなることもある!

            Q、メンテナンス継続の秘訣は?
            A、ケアの成果を出すこととケアの失を高めること!

            Q、歯石を早くとった方がいいと聞くが、なかなかできない。徐々にとる方法でも大丈夫か?
            A、cureの立場ではなるべく早めにとるとされている。
            careの立場からみると
            1、バイオフィルムの除去を続けることで、歯肉が締まり、ときには歯石が露出して取りやすくなる。
            2、SPTが続くことで、患者の恐怖心や不快感が少なくなり、担当衛生士との距離感も近くなる。
            3、歯周組織の自然治癒力が増加し、スケーリング時の出血や導通も少なくなる

            歯周病最大のリスクは患者さんが来なくなること。なので焦らず信頼関係を作ることが大事!ただ、歯肉縁下のプラークは基本治療の段階でしっかり除去しておく、歯石が無理ならバイオフィルムだけでも!


            内山先生の講演を聞いてSPTの重要性を改めて感じました。 また、単に歯石ばかり目を向けないで患者さん自身のセルフケアや縁上のプラークの除去などたくさんの事にもっと目を向けなければいけないと思いました。
            まだまだ未熟で歯石をとることだけに集中してしまいますが、もっと広い視野で患者さんと接していきたいです!

            きの

            category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

            SPTについて

            2016.07.11 Monday 16:51
            0

              東京医科歯科大学臨床教授 内山茂先生が佐久に来て「ケア発想の歯周治療−SPTの重要性」と題し講演をしてくれました。

              まずSPTとは(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)、歯周治療を継続してコントロールしながら病状の安定を図る事です。その関わりの中で、炎症と力が口腔に及ぼす様々な兆候を見逃さない為のポイントについて解説してくれました。


              SPTは歯周基本治療、歯周外科治療、修復・補綴治療により病状安定となった歯周組織を維持するための治療。
              プラークコントロール、SC、SRP、咬合調整などの治療が主体となる。
              SPTに移行する前には歯石除去や咬合治療、セルフケアの確率など、一連の歯周治療が終了しているつまり、基本治療がしっかりできている事が前提。また全身疾患も必ず把握しておく必要がある。

              〇肉縁上のプラークコントロールはとても重要で、たとえ歯肉からの出血があっても上皮性付着が破壊されているとは限らなのでまずは歯肉縁上からアプローチする。その後、縁上が綺麗になってから破壊されているか確認する。
              継続した歯肉縁上プラークコントロールが徹底されなければ、歯肉縁下デブライドメントを行っても治癒が悪く再発が起こりうる。またSPT時においては徹底した歯肉縁上プラークコントロールにより歯肉縁上のみならず歯肉縁下の菌数が減少し、歯周組織の健康が保たれる。

              PMTCでは歯や補綴物に傷をつけずに行い使用する研磨ペーストにもこだわる。しかし研磨材にはそれほど期待せずカップやブラシだけでも落とせる。ペーストは潤滑剤としての意味がある。その為、ファインペーストにこだわらずジェルや子供ならMIペーストなどでも良い。一人一人に適した物を使用する。

              SPT時にBOPがあっても、その部位のプロービングデプスが増加していない場合には、歯肉縁下のデブライドメント効果の科学的根拠は乏しいのでプロービングデプスが増加していない部位にそのような治療は行うべきではない。触らなくてもいい所は、触らずに行う。
              SPTで大切な事は、歯肉縁上のサポーティブケアである。
              しかしやむを得ず、歯肉縁下を触らなければいけない場合もある。その場合のデブライドメントでは細いエキスプローラーを使用(細ければ細いほうがいい)しスケーラーも歯石をとるものとは別のものを使用する。スケーラーを選ぶポイントは細くて緩みがあり弾力性に優れているものを!
              デブライドメントのポイントはピンポイントで行い、エキスプローラーで探りキュレットで掻き出す。根面は傷つけないように注意する。また根面のざらつきや歯石は残さない。
              手用インスツルメントだけではなく超音波スケーラーも使用してもいいが手用でも超音波でも、正確に使用して歯根面からの感染物質の除去が達成されれば、ほぼ同等の治癒効果が得られる。しかし最初は手用が良い。

              どの段階のプラークを除去しようとしているのか、それにより器材、器具、薬も変わってくる。今、自分が扱っているプラークが、どんなプラークかを見極める事が大切。必要のないところはPMTC、必要のあるところで歯肉縁下のデブライドメントを行う。

              成果の出にくいハイリスク患者への対応としては集中治療を行う。例えば、2〜3日おきに来院してもらい短期間で一気に全額とる。それが難しい場合は歯肉縁下のプラークだけでも早い段階で徹底的に除去してみる。
              プロケアを重点的に考えセルフケアは後回しに。プロケアとしてひたすらただ黙々とクリーニングしてみる。短期間の来院を繰り返し、歯肉縁下の環境が変わればハイリスクグループからの脱却できる。脱却できれば2〜3ヶ月おきのSPTへ移行する。
              歯周基本治療としては早い段階で、歯石を取らなければ歯周治療は成功しない。
              メインテナンス継続の秘訣はケアの成果をだしケアの質を高める。

              歯石は病気の直接原因ではないので、早い段階で、無理に深い歯石を取る必要はない。まずはバイオフィルムのプラークだけ除去を心がける。
              バイオフィルムの除去を続ける事がで歯肉がしまり、時には歯石が露出して取りやすくなる。またSPTが続く事で、患者の恐怖心や不快感が少なくなり、担当歯科衛生士との距離感も近くなる。他にも歯周組織の自然治癒力が増しSC時の出血や疼痛も少なくなる。

              歯周病はケア型の病気なのでメインテナンスをしないと繰り返すのでSPTをしっかりしてはじめて成果がでる。
              長期的に考えて、ポケット内のバイオフィルムの除去を優先する。外科的な処置をしてモチベーションを下げてしまうならやらないほうがいい。最終的に歯石は取りきらないといけないが長い付き合いなので、定期的に継続して除去をすればいい。焦っても結果は同じ。またリピート率が下がるのはよくないのでしっかりメインテナンスに来てもらう為の信頼やチーム作りをする。

              せ周病と力の関係として、1〜2歯に限局した歯の動揺や骨レベルの低下、局所的なポケットの増加がある。

              咬合調整は調整量を最小限に抑える工夫をする。
              咬合は歯周病の修飾因子であり、それ自体が歯周病を誘発する事はない。力だけでは歯周病にはならない。なぜなら力にバイ菌はない!

              歯周病と咬合性外傷が共存する場合は、まずはプラークを始めとする発症因子の除去を第一目的にする。
              咬合調整や固定により、動揺を減少させる事は可能だが、歯周組織の破壊を抑制する事は不可能である。
              実際の臨床では、咬合干渉により著しい歯の動揺を認める場合に限り、炎症のコントロールと平行して咬合調整をする。少しの動揺ならばまずは炎症のコントロールを!

              今回参加させてもらい、とても分かりやすく勉強になりました。
              PMTCではきめの荒い研磨剤は使いすぎず一人一人にあったブラシや薬剤を使い分けるということです。その為には術者が豊富な知識を持ち、的確にあったものを処方できるようにしなければいけません。また処方する前にはかならずチェアーサイドで実際に使う事も大切です。
              そしてまずはセルフケアよりもプロケアを重視し口腔内をコントロールしていきます。

              SPTは定期的に必ず来院してもらうので、その積み重ねが信頼関係へと変われるよう患者の話をしっかり聞き、状態を把握する事がとても大切になってきます。
              他にも酸蝕歯など生活習慣に合わせた指導が必要になってきます。その為、口腔内をよく観察し早めに気付き早めの指導が出来る事が重要になってきます。

              SPTをするとしないでは歯の喪失も約3倍違うようなのでSPT、又メインテナンスの必要性を今以上に患者さんへ伝えていかなければいけないと思います。その為に私たちもまだまだ色々学ばなければと思いました。

              臼田

              category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

              「ケア発想の歯周治療 SPTの重要性について」

              2016.07.11 Monday 16:49
              0




                東京医科歯科大学の臨床教授である内山茂先生の講演会に行ってきました。
                歯周治療成功のカギは、徹底した患者支援。SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)の目的は、歯周病の2大要因である炎症と力を継続してコントロールしながら「病状の安定」を図ることにあるそうです。
                炎症と力が口腔内に及ぼす様々な兆候を見逃さないためのポイントについて聴くことができました。


                1,SPTで防げる歯の喪失数

                患者1名あたりの年間喪失歯数
                ・検査だけで中断した場合→0.36本
                ・動的治療もメインテナンスもした場合→0.11本
                ☆質の高いSPTをした場合、歯の喪失数は3倍くらい違いがある。


                2, 歯肉縁上プラークコントロールの重要性

                通常の歯周治療後の上皮性付着は破壊されやすい。
                ただし、歯肉からの出血があっても、付着が破壊されているとは限らない。→まずは、歯肉縁上から!

                *継続的な歯肉縁上プラークコントロールが、歯肉縁下細菌叢に及ぼす影響
                〃兮海靴浸肉縁上プラークコントロールが徹底されていなければ、歯肉縁下デブライドメントを行っても治癒が悪く、再発が起こりうる。
                SPT時においては、徹底した歯肉縁上プラークコントロールにより歯肉縁上のみならず歯肉縁下の菌数が減少し、歯周組織の健康が保たれることが、臨床的所見からも細菌学的所見からも示された。

                *メインテナンス期間中にスケーリングとルート・プレーニングを繰り返し行っても行わなくてもプロービングデプスとアタッチメントアゲイン(ロス)に変化はなかった。
                *SPTのたびに、浅い出血部位に通常の機械的な歯肉縁下デブライドメントを行うと、アタッチメントロスを起こす結果となってしまう。

                ☆SPTでは、患者自身によるブラッシングのチェックと、専門家による歯肉縁上のサポーティブケア(PMTC,ディプラーキング)が大切!


                3,やむを得ず、歯肉縁下を触らなければいけない場合

                ・ペリオドンタル・デブライドメントを行う。(歯肉縁下のプラーク、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織の除去)
                ・ただし、セメント質は必要以上に除去しない。(エンドトキシンは歯石の表面上に存在している)
                ・過度なルートプレーニングに注意。(わずか数ミクロンの細菌が付着できないほどの滑沢さをSRPで得ることは不可能)

                ☆SRP、歯周デブライドメントにおいては、根面の完全な滑沢化や、エンドトキシンの完全な除去が必要なわけではなく、生体が許容できる範囲まで細菌性刺激が減じられていることが重要。


                4,SPTにおける力のコントロール

                1〜2歯に限局した
                〇の動揺
                骨レベルの低下・歯根膜腔の拡大
                6表蠹なポケットの増加
                がみられると力が関係している可能性がある。

                *フレミタスがないか衛生士も確認する。(上下の歯をカチカチ噛み合わせると、ある特定の歯にだけ振動があると早期接触あり)

                ☆咬合は歯周病の修飾因子であり、それ自体が歯周病を誘発することはない。
                まずは、プラークを始めとする発症性因子の除去を第一目的にする。
                (咬合干渉により著しい歯の動揺を認める場合に限り、炎症のコントロールと平行して咬合調整を行う。)


                5,トゥース・ウエア

                〇誠(酸による歯の科学的溶解)
                咬耗(歯の接触による機械的な歯の摩耗)
                K猝廖併の接触以外の機械的作用による歯の摩耗)
                ぅ▲屮侫薀ション(バイオメカニカルな荷重による歯質の喪失)
                この4つは複合病変。(↓い藁呂関係している。)

                Q.食事のあと、30分以内は歯を磨かない方が良いのか??
                A.・酸蝕を起こしやすい物を、食後などに多く摂取した場合には、要注意。
                ・就寝前に炭酸飲料などを、チビチビ飲んだ(15分以上かけて飲む)後のブラッシングも要注意。
                ・通常の食べ物では、酸蝕よりも齲蝕の方が心配なので、速やかにブラッシングすべき。


                6,セメント質剥離

                局所的に急激な歯周組織の破壊を起こす特殊な歯根破折であり、無菌炎症。(骨折.外傷なども無菌炎症)
                その原因は、加齢や摩耗などと関連する連続的な過度のストレス。

                セメント質剥離による歯周病変が口腔と交通する場合、早期のSRPによって破折片を完全に除去することができる。それにより、組織の治癒が期待できる。

                ☆力…キーワードは「気づく」
                早期発見が重要!
                そのためには長期間に渡ってきちんと記録された多数の症例を観察することが大切。


                7,感想
                今回はSPTについて色々なことを学ぶことができました。
                歯周治療の際、ポケットが深くBOPがあったりすると、ついキュア型の治療を考えがちですが、今回の講演会で歯周治療はケア型の治療が特に大切だと思いました。
                歯周病の最大のリスク「患者さんが来なくなる」ということ避けるために、患者さん一人一人に合わせたアプローチの仕方を考えていかなければいけないと思いました。


                記:みや

                category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                :講演会〜SPTの重要性〜を聞いて

                2016.07.11 Monday 16:48
                0



                  7/2に内山茂先生による、ケア発想の歯周治療-SPTの重要性についての講演会にスタッフ全員で参加してきました。
                  ここ数年でSPTという言葉を良く聞くようになり、今ではSPTで通院していただいている、患者さんも増えているので今回の講演会はすごく勉強になると思い楽しみにしていました。
                  SPTとは
                  Supportive 
                  Periodontal
                  Therapy
                  *サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー*
                  SPTの目的は歯周病の2大要因である炎症と力を継続してコントロールしながら「病状の安定」に図ることがSPTの最大の目的にあります。
                  炎症
                  炎症で最も大切な事は、継続した歯肉縁上プラークコントロールができているかが、すごく重要です。
                  継続した歯肉縁上プラークコントロールが徹底されていなければ、歯肉縁下*デブライトメントを行っても治癒が悪く、再発が起こりうる。
                  なのでセルフケアとして、歯肉縁上プラークコントロールの徹底が重要です。
                  患者さん一人一人違うので、一人一人に合ったセルフケアを提案し無理なく続けられるようにすることが大切で、歯周病の最大のリスクは「患者さんが途中で来なくなること」なので、コミュニケーションをとりながら治療を行っていく。
                  *デブライトメントは歯肉縁下のプラーク、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織を除去することをさす。
                  次にプロケアとして、歯肉縁下のデブライトメントが出来るかが大切。
                  歯周病は長期治療なので、3〜4ヶ月ごとにバイオフィルムを除去を行っていく。また歯周組織の図を再度復習し、今患者さんに起こっていることを図で考えながら行うとSRPを行うときに役に立つ。

                  歯科過剰負荷症候群には、歯周病と力の関係、トゥース・ウエア、咬合性外傷、かみしめ、咬耗、ブラキシズムなど様々な要因がありそのなかでも、歯周病と咬合の力の関係は密接に絡んでいる。
                  歯周病改善後、上下顎第2大臼歯(12歳臼歯)が早期接触を起こし、咬合性外傷によって第2大臼歯を喪失してしまう可能性が大きくなる。
                  なので、咬合調整をしっかり行っていく事が大切である。
                  また、歯周病検査の時に咬合が強く当たっていないかをみる、*フレミタスも同時に行っていく。
                  強く当たってしまう箇所があれば咬合調整を行っていく。
                  *フレミタスは臼歯部に指をおき、上下の歯をカチカチ噛み合わせると、ある特定の歯にピクピクと振動があることをさす。
                  ご響
                  今回のSPTの講演会に参加させていただき、改めてSPTとはどういったものか・どう治療をしていった方がいいのか・縁上プラークコントロールの重要性も再度認識もでき、今まで感じていた疑問などがすべて解決できたので、すごく有意義な講演会でした。
                  今度、SPTの患者さんも増えていくと思うので治療に活かせるように励みたいと思います。
                                                  記:あお

                  category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                   東京医科歯科大学 歯周学臨床教授の内山先生

                  2016.07.11 Monday 16:46
                  0

                    先日、スタッフ一同歯周病学の大家の内山先生の講演を拝聴しました。

                    非常に勉強になりました。見る見る見る見る

                    category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                    インプラント学会信州支部参加

                    2016.07.11 Monday 16:39
                    0

                      先日は普段聞くことのできない
                      東京大学医学部付属病院の
                      歯科衛生士佐々木珠乃先生の
                      お話を聞く機会がありました。
                      佐々木先生はカナダに7年勤務し
                      カナダとはどういうところか
                      からカナダに行ったことの
                      ない私にも伝わるように
                      写真を交えながら
                      聞いていても見ていても
                      楽しい講演をしてくださいました。
                      私がとても興味が
                      あったのはカナダは歯科助手も
                      国家資格だということです。
                      日本では資格があっても
                      なくてもできる仕事でも
                      カナダでは歯科助手レベル1
                      レベル2のようにランクが
                      あり、レベルが上がると
                      できる仕事も増えるということに
                      驚きました
                      私の持ち場はほぼ受付なので
                      まだまだ先生の助手には
                      到底及んでいませんが
                      できる仕事が増える楽しさあり
                      それまでに覚えるまでの
                      努力と苦労もあると思います。
                      ここは日本なので国家資格は
                      特に必要でなくても
                      常にステップアップできるように
                      初心を忘れないこと!
                      毎日が同じことの繰り返し
                      だと思わずに常に新しい
                      情報をアップデートするように
                      心がけたいと思いました。
                      今回のメインテーマの
                      インプラントの話からは
                      だいぶそれてしまいましたが
                      私にとって1番大事なこと
                      だと思ったので書かせて
                      いただきました!
                      最後にコスモ歯科の院長
                      高見澤先生をリーダーとして
                      チームの一翼を担っている
                      という意識を頭の片隅において
                      仕事に取り組もうと思います!

                      こびと❀

                      category:- | by:院長 高見澤 紳治 | - | -

                      Calender
                          123
                      45678910
                      11121314151617
                      18192021222324
                      252627282930 
                      << November 2018 >>
                      Selected entry
                      Category
                      Archives
                      Recent comment
                      Recent trackback
                      Link
                      Profile
                      Search
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM